2005-02-18 (Fri)
☆ 復帰
ふにふに仕事。喉の痛みもだいぶひいたが、なんかふらふらする。めまいが〜。
体力かなり削がれている模様。つーか自分でわかるほど痩せてる(汗
つーことで体力は使わないようにして、メシは食えるだけ食う。
☆ 中止
なんか「たのみこむ」からメールが…
・例の76500円箱、発売中止らしい。
…まぁ、さすがにこの値段はちょっと高いよなー。価格を下げて仕切り直してくれい。
というか、ダウンロード形式で売ってくれ。iTMSでもどこでもいーから。
☆ 研究と効率
長文だが、今後の科学技術開発がどうあるべきか、基本的な戦略を論じている。
というか長文なのに、どこを読んでも燃えていて面白い。研究者の心意気全開である。
日本が抱える課題と解決策についても多くの面から言及していて、将来に希望を持たせてくれる。
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ところが、この力作を報じた読売の記事がまるでなっていない。
報告書のごく一部(本文22Pあたり)から、原因と解決策を示さずに、問題点だけを無理に抜き出して書いている。
…これを見た読者はなんと思うだろう。本来は希望と目標を与えるはずの報告書が、逆に全てを奪うものに思えるのではないか?
科学技術開発は全部無駄だからやめてしまえ、とでも言いたいのだろうか、この記者さんは。
世に害ばかりを為す記事だ。
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ところで日本の研究効率が悪いのは、僕らも日々実感していることだ。実感として特に大きい要因は、
(a) 優秀な人材の不足
(b)「予算上の期限」や「縦割り行政」に縛られ、形式張った事務手続きに費やす労力が大きい
(c) テクニカルスタッフや助手などのサポート体制の不備(特に大学とか…)
あたりだろうか。
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a) については、優秀な学生はどこの分野でも常に超、超超超超超、売り手市場だ。常に奪い合いである。
図抜けた人間を「図抜けるままに」育成するシステムが充分ではないのだ(ただし、一部の大学を除く)。
しかも特に優秀な学生は、たいてい外資系の企業が、大学などにはとうてい出せないような年俸を提示してほいほいと攫って行ってしまうのである。
翻って今の教育の惨状を見れば、戦略を持たずに「ゆとり、ゆとり」などと言い続けた事が如何に致命的だったことか。
少なくともこれからの10〜20年、日本は若手の数だけでなく、質の確保でもさらに苦しむことになるんじゃないか。
研究は一にも二にも人で決まる。人材育成と確保の強化が急務で、なりふり構ってられる状況じゃあない。
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b) についてはあまり説明はいらんだろう。これのおかげで、本来なら研究に専念できるはずの人が、何か肩書きがついた途端、とんでもない量のお役所書類と毎日毎日格闘する羽目になる。
形式に拘るあまり、本来の業務を阻害しては本末転倒の無駄遣いも良いところである。
これからは形式的なことよりも、実際に得られた成果の評価に力を入れるべきだろう。(それには、報道の質の向上も必要になるはずだ!)
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c) については、大学が学生を研究者として育成する際の大きな障害になっている。
学生が20人居るのに、スタッフは教授と助手が一人ずつ、なんて例も珍しくない。
企業との連携強化のほか、テクニカルスタッフの拡充なども必須だろう。
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そして当然、研究者一人一人が、目的意識を失わないことが最も重要である。というか、無駄に失わせないでくれ。頼むから。
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上記レポートにも書かれてることは多そうだが、レポートを消化する前に僕なりの視点でまとめておく。
Written by "バカ殿"さくらぃ
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