2007-11-05 (Mon)
☆ ゴア氏と温暖化
某所で話題になった件、俺の立場は下記の通り。
(A)基本的に、誇張は良くない。誤りは訂正すべき。
(B)でも彼の説く内容の一部が間違っているからと言って、彼の説を全て否定するのも、また誤りであり、良くないことだ。
加えて、
・ゴア氏の主張に一部誤りがあることを差し引いても、温暖化が差し迫った大きなリスクであることに変わりはない。
・最新のデータでは、近年の温暖化ガスの排出量は、以前に想定されていた最悪のケースに近い勢いで増えている。現時点で、温暖化の影響抑制(「緩和」)の努力、および人類の危機感は全く足りていないと言える。
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これらから考えるに、(A)の間違いよりも、(B)の間違いの方が人類にとって害(リスク)が大きい。少なくとも、(B)の間違いを犯す者に、(A)を笑う資格は無い。同じ穴のムジナだから。
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その一方、温暖化の危険性を訴える手段として誇張が正当化されるかというと、これも微妙である。
・子供のしつけに「悪いことするとナマハゲに連れていかれるぞ」と教えるのと同様の狙いだとしたら、少なくとも完全に悪いこととは言えない。
・しかし、「一部が間違っているなら残りも信用できないのではないか」という疑念を抱かせる点では、明らかにマイナスである。
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彼の手法を完全に悪だと言うことは出来ないし、温暖化の危険性を啓蒙する彼の目的自体には共感を覚える。だが、俺はこのような手法は好まない。正直に 誇張無しの予測内容(特に このあたり )を伝えるだけで、充分すぎるほど怖いからだ。
40%以上の生物が絶滅した世界とか、想像もしたくない…。
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Written by "バカ殿"さくらぃ
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