壊れたら直そう日記


さくらぃ(櫻井啓一郎)の私的な日記です。なお、最近はもっぱら[ついったー] を使っています。一覧はこちら(twilog)
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はやぶさ2計画絶賛応援中


2008-03-18 (Tue)

見ておれん

ろくすっぽ日記書いてないけど一言だけ。

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いい加減にして下さい>民主党の方々

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ろくに対案も出さず、建設的議論もせず、合理的論拠にも欠ける「反対」だけを行われるとは、どういうお考えに基づいての行動なのでしょうか。

何か他に要求したいことがあるにせよ、端から見ている限り、合理的なやり方とは思えません。

少なくとも、この非常時にやることでは無いと思います。国民の一人として、見ていて本当に悲しくなります。

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存在感を示されたいならば、どうか政策で示して頂きたいです。党内外の然るべき人材を集めて本気で取り組めば、貴党が主体的に貢献できる分野もあるのではないでしょうか。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まま [いっそ立候補すっか? > さくらぃ 応援すんでー]

さくらぃ [うひw]


2008-03-21 (Fri)

もどかしい

脳にメモリとネットワーク直結してぇなぁ。んで別のタスクに移るとき、”オンメモリ”の記憶内容を一瞬で入れ換えられたらいいのに。

あとデータベースにも直結してぇ。思っただけで論文とか検索できたら、どれだけ幸せか。

メモ

さぼってたけど、ぼちぼちとスクラップ再開。

三菱電機,太陽電池の生産能力を2012年度に500MWへ(日経BP)…こういう話がゴロゴロ出てくるようでないと、自国で必要な分すら危ういぞ。

三菱電機、実用サイズ多結晶シリコン太陽電池セルで世界最高の変換効率(日経BP)…技術はあるんだ、技術は。しかし政策が。その基礎となる調査が。

消費エネルギーよりも多くのエネルギーを発電可能、未来のビル (Technobahn)…産油国はスケールがでかいな。

温室ガスの目標達成、日本人は1990年比85%削減必要(読売)…色々言い訳しても、一人当たりの排出量や累積の排出量では日本は思いっきり上位だ。遅かれ早かれ、そのような大幅削減を要求されるだろうな。

CO2排出量:経産省試算 社会に重い負担 国民に「覚悟」求める(毎日)…15年間で50万円。それを具体的に示した(資源エネルギー庁)のは大きな進歩なんだけど、比べるべき対象の「地球温暖化によって想定されるリスクの大きさ」はまだ日本ではあまり示されていない。

世界規模での大雑把な予測はIPCCから示されてる(環境省資料)けど、日本自身の総合的な被害予測が必要ですな。

コメの出来に影響が出始めてるなど、影響の報告は少しづつ出始めてるんだけど。

「温暖化は安全保障上の脅威」欧州委が報告書(読売)[EurActivの記事]…当然の結論だと思うんだが、日本でこういう認識を持って評価しようとしている人はどれだけ居るんだろう。そういう評価を聞かないこと自体が日本にとっての最大の脅威だと思うのだが。

などの話をしつつ

最近気になったガジェットのメモもする。

ノイズキャンセリング99%のヘッドホン…デジタル処理のやつって今まで無かったのか。

α350…店頭で触ってみたが、悪くない。

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で、環境保護の観点からは大きく分けて

・欲しい物があっても、なるべく我慢する

・欲しい物自体を極力エコフレンドリーにして貰う

という2通りの対策があるわけだが。

前者だけだと社会や経済がひどいことに。後者だけだと時間やコストの点でやっぱりひどいことに。

「両方の対策を組み合わせて用いる」というのが正しかったりする。

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なんてこといちいち考えながら買い物する時代かぁ。やれやれ。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]

まま [オラは脳を直接メモリに接続してえ]

まま [オラ「も」と間違えた、すまん ネットワークはいらないや、とりあえず光速で大容量の外部記憶装置が欲しい 最近まじで若年..]


2008-03-22 (Sat)

めも

三菱自と富士重が電気自動車の公道試験計画(フジサンケイ)…ええぞどんどんやれー。

これぐらいの性能があったら普段乗り用には十分すぎるぐらいだ。

個人的にはTWIKEみたいな人力・電気ハイブリッドが日本で出ないかなーとか思ってるんだが…。

ベルリンじゃ時々みかけたぞ。


2008-03-23 (Sun)

花粉症対応メモ

今年の対応内容をメモっておく。

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内服薬:

・予防…1月始めから「小青龍湯」、1日1回から徐々に増やす。

・症状が出てきたら…「小青龍湯」+「辛夷清肺湯」を同時服用。症状に合わせて4〜12時間おきに。

・ヒノキが飛び始めたら…鼻の症状が強くなる。「葛根湯加川キュウ辛夷」と交互服用でも効くが、今年は「葛根湯」+「桔梗石膏」を使っている。より体質に合っている感じで飲みやすい。服用間隔5時間ぐらいまでは殆ど副作用が無い。今年は3月15日頃から。

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その他:

・目薬…市販品を時々。

・点鼻薬…ザジテンはソルビトールが添加されているせいか、薬そのものでアレルギー症状が出る。ソルビトールが入っていない別の薬を処方して貰っているが、予防効果は無いそうなので一時しのぎにしか使っていない。そのため今年は鼻の症状が少し残るが、口内炎や下痢が無くなる方がまだ快適。

・マスク…外出時に適宜使用。

・鼻の穴に塗るクリーム…使い始めてまだ2週間ほど。塗った部分の粘膜が保護されて刺激が減り、楽になる。適宜利用中。

・建物内に戻ったとき…花粉を払い落とす。

・空気清浄機…もちろん使用。

・アパートの部屋…空気取り入れ口にエアコン用のHEPAフィルタを仕掛けている。頻繁に掃除機をかける。

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しかし今年は時々とんでもなく花粉が多い日があって困る(このあたり参照)。そういう時は西洋式の抗ヒスタミン薬を使わざるを得ないが、これは激烈に眠くなってしまう。いやはや…。

そのせいか、今年は周囲でも花粉症デビューする人が多いような(汗)

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あと、黄砂の多い日は症状が強くなってるんじゃないかという気がする。花粉の多い気象条件と重なっているだけかも知れないが、このシーズンはタバコの煙や車の排気ガスにも敏感になることから考えると、あり得ない話では無い。

本日のツッコミ(全3件) [ツッコミを入れる]

FIRST [今流行の「鼻の穴にワセリンを塗る」はどうですか? 結構効果がある、という話をよく効きますがー。]

さくらぃ [おお、忘れてました。追記追記。 まだ使い始めたばかりですが、マスクの必要性が減る感じです。]

ままえもん [うふふ、しょうがないなぁ、のび^H^Hさくらぃくん。 (ちゃちゃちゃちゃーん)ハナウガイー つ[http://hin..]


2008-03-25 (Tue)

メモ

積水ハウスが太陽光発電と燃料電池を組み合わせた住宅を発売。おー、燃料電池もここまで来たか。いいねぇ。

シャープ、海外に大規模工場を計画…うーむ。生産量拡大自体はもちろんいいニュースなんだが、このままでは生産の主体が海外になってしまうのではないか。そうなれば、技術開発の中心も海外になって、技術や人材も流出してしまうんじゃないか。

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薄膜太陽電池ってのは、生産技術が下記のような点で液晶などの平面ディスプレイ技術と共通している。

・でかいガラスの上に作る

・薄膜シリコン(アモルファス、微結晶、多結晶)を用いる

・透明導電膜(ITO,ZnOなど)を用いる

などなど。両者の技術は切っても切れない関係にあって、今の日本のFPDの技術にも、太陽電池の技術開発が寄与している。

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太陽電池は今の段階では手作業がたくさん入るようなメーカーもあるけど、実は液晶のようにとことんまで機械化することができる。特に薄膜太陽電池は、規模が大きくなると「すんげーでかいマザーガラスから任意のサイズのパネルを切り出して製造する」ことが可能なはずだ。

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でまぁ、そういうことをすれば当然コストダウンができるし(液晶が当初からどれだけ安く高性能になったか考えてみよう)、だからこそメーカーも「コスト半分にできるよ」って言ってる訳なんだけど。規模と共に投資額は大きくなるので、投資環境が整ってる所じゃないと、メーカーは工場を造ってくれない。

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一言で言えば「投資無くして利益なし」ということなんだけど、日本の今の政策には、そういう視点がまだまだ足りてないと思う。

産業の競争力って、技術や経済の競争力の他に「政策の競争力」も重要だと思うんだけど、識者の方々はどう考えておられるのだろう。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]

kuma [技術開発の中心が海外になるというのはないと思う。根拠がないけど(笑)]

さくらぃ [いや、なんのかんの言っても、技術は金を出してくれるところに集まってしまいますからね。 それに流出しないまでも、関連..]

kuma [「関連産業の規模うんぬん」は確かにそうですね。なら海外で技術開発すべきだということになる(笑)。]

さくらぃ [問題はその周辺産業が、たとえばレーザ加工とかウェットプロセスとか、汎用性の高い機器の産業だったりすることなんですよね..]


2008-03-26 (Wed)

メモ

海藻やホテイアオイからのバイオエタノールの収量。あ、やっぱりホテイアオイとかも使えるんだ。湖沼に繁茂してるような連中を一網打尽にして燃料に転換されるようになれば水質改善にも役立ちそうだが、回収はどの程度効率的に出来るんだろう。予め回収用の網を張っておいたりすればええんかな。

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これが世界最大の太陽光発電所、ポルトガルで建設中…今度はポルトガルのようだ。

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↑ポルトガルの大規模太陽光発電所の関連情報をメモ。

RenewableEnergyWorld.comの記事。42MWp。

BBCの関連記事。ポルトガルでの再生可能エネルギーの概況。

BBCの報道には同じくポルトガルの11MWpの発電所の話が載っている(既に世界最大では無いが)。こちらに写真あり。ポルトガルは2010年までにpower(電力)需要の45%を再生可能エネルギーにする意向。

Acciona社の計画発表

2005年のガーディアンの記事に載った計画。250ha、116MWp、約13万軒の家に相当する昼間電力を供給。投資総額4億ユーロあまり。

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さて、イタリアとどっちが成長が速いかな。

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おまけ:ここにスペインの20MWpやドイツの40MWp(建設中)の写真あり。


2008-03-27 (Thu)

陽気

朝方は雨上がりで寒かったが、昼から汗ばむほどに。あちーよ!

桜もそこかしこで咲き始めてるな。

おでかけ

応物学会とか。微妙に遠いな。

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帰りがけにアキバで仕事用の部品を探索。店頭見本で良いのをみつけたが、在庫無かったので急ぎで取り寄せ頼んだり。

アキバとTXのコンビは本当に心強い。

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そのアキバも随分新しいビルが増えて、客層が厚くなったように見える。かといって昔ながらのパーツ屋さんも(俺が小学生の頃に比べれば随分減ったものの)ちゃんと残っている。つくづく面白い街だ。

助走開始

カリフォルニアの電力会社Southern California Edisonが約16万軒分250MWの太陽光発電システムの導入計画を発表公式発表。5年間、屋根設置主体。平均すると週に1MW導入される計算。ちなみに、日本全体の2006年の導入量が286MW。

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このままだとマジで置いて行かれる…というか、もう思いっきり置いてかれてる、と思うんですけど如何でしょうか皆様。政策がどうとか技術がどうとかいう以前に、温暖化に対する心構えの面で。

めも

温暖化による気温上昇の予測。550ppmに抑えた場合でも今世紀中に本州で2〜3℃平均気温が上昇。元ネタの気象庁のプレスリリースはこちら

生態系、農林水産業、水資源(雪解け水)などを通して身の回りにどんな影響があるか、皆が考えてみるところから徹底しないといかんね。

しかし本州のスキー場とか、壊滅するところが出てきそうやなぁ。

南極の棚氷が急速に崩壊中(CNN)。北極の氷も急速に縮小中(technobahn)。

これらの氷は海面に浮いている氷なので、まだ直接的には海面を上昇させない。しかし南極のそれは、隣接する(陸上の)氷河が海へ崩落する速度を速める可能性が危惧されている。また、太陽光を反射していた白い氷雪が溶け去ることで熱の吸収量が増え、さらなる崩壊と温暖化を加速する。


2008-03-28 (Fri)

三寒四温

昼までは暖かかったが、にわか雨が過ぎた後は急に冷え込んだ。

コートを宿に置いてきて震え上がる人多数な学会会場。さみーよ!

MRJ

MRJ離陸へ。乗りてぇ。


2008-03-30 (Sun)

学会最終日

に参加。うーむ、週末に重なられると洗濯をする暇がないな…。

ウォークマン

部品調達ついでにアキバ。店を回ってたらNW-A919が安くなってたのでお買い上げ。

これで当面αはお預けだ(汗

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でも16GBあれば普段聴く奴は殆ど突っ込んでおける。でかい液晶で、選曲しやすいのも嬉しい。

む、ジャンルから探すこともできるのか。語学関連のファイルを一緒に突っ込んでおいてもストレスが無いな。


2008-03-31 (Mon)

メモ

温暖化で米が生育不良。今年もなるんだろうか。

日本の太陽電池、首位から転落。だから日本のアドバンテージなぞ殆ど残ってないと言ったんだが。

この世知辛い世の中で、投資せずに利益だけ得よう、という考えは通用しないだろう。そんな考えのままでFITを批判しても、「何を甘えてるんですか」と一蹴されるのがオチだろう。

九州電力、新エネの増強計画。10年後までに3GW追加。ここで導入技術やノウハウを蓄積して、他の国にも売れるぐらいにしたいところやね。あと九州は密かに(?)各種薄膜太陽電池の工場も多かったりする。昭和シェルソーラー(宮崎)、ホンダソルテック(熊本)、三菱重工(長崎)、富士電機システムズ(熊本)など

シャープの堺工場の薄膜太陽電池は2010年に480MWp/yr。それなりに大きな規模なんだが、これだけではまだまだ足りないな。

昨年シャープを抜いたドイツのQ-Cellsは、今年はさらに200MWp以上増やして595〜620MWpを生産し、2010年には1.5GWp=1500MWpを超える見込みだ。

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というか、最終的には世界の年間生産量は2030年で100GWp、2050年で1TWp (=1000GWp =1000000MWp) にする必要があると言われている(もちろん、それに見合うだけの資源もある)わけで、この程度の拡張は全く序の口だ。この程度で満足しているのだとしたら、日本の今の政策は”ケツの穴が小さすぎる”と思う。

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それでいて、「帳尻合わせ」の温暖化対策プランを立てたりしてアタフタしてるのが、今の日本だったりする。有効な技術や手法を持ちながら、他人の足を引っ張る輩が跳梁跋扈し、それらの活用を阻害している。ニセ科学を用いて誤った内容を流布したり、詭弁や想像に基づく非合理的な「批判」をしつこく繰り返す人も見かける。

既得権益なのか先入観なのか、その動機は様々かもしれない。でも総じて言えば、そうした行動は国益を損ない、最終的には自分にも跳ね返るはずだ。日本国民で無ければ別かも知れないけど、それでも温暖化の影響からは逃げられまい。

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屁理屈をつけて先送りにしても、温暖化はお構いなしに進行し、あとでその分のツケが回ってくる。そして先送りにすればするほど、対策に伴う社会の変化は急激になり、より多くの出費と苦痛を伴うはずだ。それも若い世代ほど、負担は大きくなる。

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俺はまだ家庭を持っていない。だが俺の知る限りの知識に照らせば、既に子供や孫を持っている人達が温暖化対策を骨抜きにしようとしたり、化石燃料の税金をむやみやたらに下げようとするのは、非合理的だと思う。

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俺は温暖化の専門家という訳でないし、持っている知識も限られる。だがせめて、既に家庭を持っている人は(いや、そうでない人も)、なるべく「学術的に正確な」知識を得るように心がけて欲しい。最終的には、査読のある国際的な学術誌に投稿され、他の多くの学者による検証を経た、出所がはっきりした情報を頼って欲しい。今の世の中の科学的な技術や知識は、そうして積み重ねられて来たのだから。

FITのFAQ(2)

ここで思い出したので、これ の続きを追記しておこう。

「FIT(フィードインタリフ)を導入したら、凄いお金がかかるじゃないですか。RPSのままの方が金がかからなくていいじゃないですか。」

導入促進にかける金額と、促進する方式とをごっちゃにしている。

「FITだから」お金が余計に要る訳では無い。現行のRPS法では目標そのものが低すぎてお金を「かけていない」だけだ(そして効果も不十分で、導入促進どころか、市場を縮小させてしまっている)。同じ金額をかけるならば、FITの方が無駄を減らしやすく、その分、より多くの効果を得やすい。

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FITを導入したドイツなどでは、確かに、巨額のお金が再生可能エネルギーに投資されている。その費用は一般家庭1軒当たり月数百円程度の出費によって賄われている。

では、その目的は何だろうか。

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もちろん、第一の目的は

(A)火力発電に頼る量を減らす=CO2の排出量を減らす=地球温暖化対策の一環にする

だ。この問題が無ければ、化石燃料に対して価格競争力がつくまで、のんびりゆっくり、技術が熟成するのを待っていれば良かったかも知れない。

また、

(B)エネルギーや関連設備の自給率を高める

(C)関連産業の国際競争力をつけて、輸出産業に育てる

(D)化石燃料に依存した既存産業からの資本や人材の移行を促す

などの目的もある。他にもいろいろ考えられるが、ここでは割愛。

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まず、(A)〜(D)のような目的に対して、月幾らまで出資して良いかどうかを決めねばならない。温暖化対策の費用として、月数百円は高すぎるだろうか?

もちろん、私はそうは思っていない。だが今の日本で、温暖化がそれほどまでに切羽詰まった問題だということが十分認識されていない、という指摘には同意する(それが日本にとっての最大のアキレス腱になっていると思う)。

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また、温暖化対策を進める上で、再生可能エネルギーの利用は避けられないとされている。特に、途上国にも普及させなければならないことから考えると、時間的な余裕ももう残っていない。(A)の目的からは、再生可能エネルギーを急いで普及させる必要性があるし、(B)(C)(D)の目的から考えても望ましい。

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その一方、こういう目的を達成する様々な手法の中では、実績から言ってFITが最も優れていることが既に分かっている。現行のRPS法(quota制)など他の手法でもそれなりの効果はあるが、FITに比べると無駄が出やすい。つまり、再生可能エネルギーへの出費の必要性を認めるならば、FITは最も費用対効果が高いと考えられる。(さらに言えば、それにかける額は高くも低くもできる。ドイツや他の国々の高い補助額は、彼ら自身が「それだけ払うと決めた=それだけの必要性を認めた」からそうなっているのである。)

逆に、現行のRPS法でFITと同じ効果を得ようと思ったら、FITよりも余計に金と手間がかかると考えられる。

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以上より、現行のRPSかFITかを論じている時に、「費用がかかりすぎるから」という理屈でFITを批判するのはお門違いである。それは対策手法としてのFITを批判しているのではなく、温暖化抑制などの目的に金をかけること自体を批判していることになる。2つをごちゃ混ぜにしてはいけない。

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温暖化対策なんかに余計な金をかけたくない−確かに、「金をかけずに温暖化を十分に抑え込めるならば」それは自然な考えかも知れない。でも、「金をかけなければ温暖化は防げない」状況では、それは無理な相談だ。

また、「温暖化対策に金をかけたくない」という考えは、自然に出てくる考えかもしれないが、(B)や(C)や(D)の目的まで考えると、必ずしも合理的ではない。適切な額を投資すれば、(B)(C)(D)などの面でも利益の増大が期待できるからだ。

クギ

本来、(C)の目的は輸出産業に対する直接の補助金であり、国際市場においては比較的「悪いこと」に分類される。それが許されているのは、(A)の温暖化抑制がそれだけ緊急の課題だからだ。

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もちろん、短期的には設備の値上がりなどの悪影響もあり得る。(B)(C)の目的だけを重視して度が過ぎる補助を行えば批判の対象ともなり得るし、短期的な出費や悪影響だけを論じる批判も散見される。しかし長期的にみれば、FITは助成策としては最も費用対効果が高いとされる一方、他の手法では導入促進効果がそもそも不足している。現実に温暖化対策がろくに進んでいない現状では、FITに対する批判は、自国での対策が進んでいないことに対する言い訳、と一蹴されるのがオチだ。

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きっつい言い方を承知で書くならば、今の日本に、欧州におけるFIT導入を批判する資格は無いと思う。万が一、それを洞爺湖あたりでホスト国たる日本の高官が口にしたりしたら、はっきり言って歴史に残るような恥だと思う。

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つか、「理詰めのドイツ人」をナメちゃいけねぇ。


Written by "バカ殿"さくらぃ
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