2008-04-02 (Wed)
☆ メモ
・米空軍もバイオ燃料採用へ(technobahn)。ほぇー。
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・スペイン、風力発電による電力供給割合が一時4割を突破(technobahn)。…昔、「数%までしかダメ、超えたら停電する」とかいうデマが流行ったねぇ。
・耐震基準が突然厳格化したので風力発電の建設に大きな遅れ(朝日)。扱いそのものを突然、工作物から建築物に変えたのか。これは酷い。
それでなくても、政策を突然厳しくするのはこういう規模の小さいものに対する影響が大きく、「弱い者いじめ」になりやすい。国交省の方々、ご再考の余地がありませんでしょうか。
参考リンク:
・2007年の世界市場の概況(GWEC)。スペインは2007年末の時点で15GW(=1500万kW)を導入済み。
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・仏EDFがnanosolarに5000万ドル出資(solarbuzz)。ふむー。とりあえずラインひとつ足してくれって感じなんかな。
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・米エネルギー省、太陽光エネルギー振興に全米12都市を選定(JST)。ぼちぼち動き出してるな。
・米PG&E、500〜900MWpの太陽熱発電プロジェクトを契約(solarbuzz)。
Written by "バカ殿"さくらぃ
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あれだけの大倒壊事故起こしといてまだそんな甘いこと言うかね?<br>リスクに目をつぶって原発推進してる連中と変わらんぞそれでは。<br>参考:http://higemegane.at.webry.info/200706/article_1.html
基準を厳しくしたことそのものがダメと言ってる訳じゃないわい。やり方が必要以上に性急すぎないか、と言ってるの。倒壊事故は防ぐべきものだけど、「突然基準を変更することによる弊害」と「それによって減らせそうなリスク」をちゃんと天秤にかけたのか、って事ね。 <br><br>もちろん姉歯事件はとんでもない大事件だったし、それに対して厳しく対応しようとしたことは素直に凄いと思う。でもその一方で、今回の基準変更では建築業界全体に、景気への影響が懸念されるほどの混乱が生じたとも聞いている。本当にそこまで急激に制度を変える必要性があったのかどうか、企業側が対応できるだけの最低限の猶予や段階的な変更を経てからでも良かったのではないかと、疑問も覚えるのですよ。そして、ミスは誰でもするものだけど、それに対してはリカバリを図るべきではないか、とも思う。 <br><br>あと、なんか変なとこにリンクしてるけど、岩屋の倒壊事故に言及したかったんでしょ?設計が大丈夫でも、運用や工事にミスや手抜きがあったらダメなので、そういう意味でも君のそのツッコミは的外れだと思うぞ。<br>http://blog.goo.ne.jp/kynthm/e/f0f087acbd8269f4c5fe6b1a038a6a5d
倒壊そのものの危険もあるんだろうけど、ライフラインの電気を作る物なんだから、ちょっとやそっとじゃ壊れない程度には頑丈に作っといて欲しいかな。<br>と、昨夏に電気止められまくった怪社に勤めてる者などは思うのでした。<br>スペインで4割ってことは、風任せの風力発電は調整程度で、基幹は火力・原子力ってわけでもなさそうだし。
いや、本来なら台風でも壊れないはずのものだったんだと思うけど。不適切な使い方をしたらどんなもんでも壊れるから、設計基準が云々の話をしてる時にこの例を挙げるのは不適切、という話をしている。<br>件の事故をヤリ玉に上げるなら、フールプルーフにする仕組みの開発を促すとかすべきだろうし、そのほうが「建設」的だわな。
あーごめん。例が不適切とかの話じゃなくて「耐震基準が厳格化」の話。<br>確かに性急ではあるのかもしれないけど、建築基準が徐々に厳格化していった結果、現在の耐震基準を満たさない建物がゴロゴロしてるのが現状なわけで。<br>十数年〜数十年後に「あの風車は…」「補強だぁ」「電気がー」と大騒ぎしないため、という意味でも今のうちに頑丈に作っといた方がいいんじゃないかな、というお話。<br>公共事業縮小の流れに反するかもしれないけど、次世代発電にはもっと補助金出していいと思うし、別のところでテコ入れとかでは、さくらぃ的には駄目?
んー、日本の今の市場ってただでさえ小さくてしかも(政策の弱さなどで)不安定なので、そこにこの仕打ちだと、関連産業の体力から言って悪影響が大きすぎるんじゃないかと危惧したのだな。<br><br>かといってあんまりだらだらと引き延ばすのも良くないし、俺としてはせいぜい1〜2年後までを目処に厳しくしていくようなイメージで書いた。 何度でも書くが、件の倒壊は設計の問題じゃなくて、運用や施工の問題だ。それなのに設計強度に問題があったように言うのは、要するにデマになってしまうので注意。それを例にとって世の中の風車全部の強度が足りないかのように言うのは、さらにまずい。<br><br>本当に強度が足りない訳じゃないから、あとで補強だのなんだので騒ぎになったりはしないと思うぞ。要はシミュレーションのソフトが揃えば、あとは大した変更はいらんはず。
今回の制度変更って地震などに対する強度の確保を求めたわけでしょ。でも、地震で倒れた話なんて聞かないでしょ?(^_^;; <br>俺は設計に関しては素人だけど、少なくとも今までの実績から判断するかぎり、耐震性は実用上十分な水準なのだろうと期待できる。姉歯みたいなのが居たという具体例が有ったならばまた話は別だけど、そもそも地震ごときで倒れるようなら、風車自身が発生する強大かつ周期的な応力には耐えられないんじゃないかね。あの程度の量の構造物だけで、風速数十mの圧力と振動を20年間受け止められるんだぜ?<br><br>だから風車に限って言えば、今回の制度変更を「性急に行う事」で減らせるリスクは、比較的小さいんじゃないかと思うんですよ(制度変更自体まで否定してないので注意。そこまで急ぐかどうか、だけの話ね)。でもそのわりに、関連業界、ひいては日本の温暖化対策やエネルギー源の確保に与えるダメージが大きすぎるんじゃないか、と思うんだ。<br><br>もちろん、それでも性急に変更したいならば、助成制度を充実させるのも一つの解決策ではあるね。ただ助成ってのは下手にやるとバラマキになりやすいから、FITみたいに透明で、額が適正になるように細かく調節できる仕組みがいい。
んー、細かい解説ありがとう。よくわかった。<br>ただまぁ<br><br>>でも、地震で倒れた話なんて聞かないでしょ?(^_^;;<br>>少なくとも今までの実績から判断するかぎり、耐震性は実用上十分な水準なのだろうと期待できる。<br><br>と思って原発作った結果が昨夏の失態だったわけで、そのとばっちり受けたボクとしては、あつものに懲りてなますを吹きたい気分にもなるんよね(^^;<br>本体に突風食らうのと、周期的応力もらうのと、突発的な衝撃波を根っこに食らうのとでは、それぞれ違う部分もあるだろうし、その辺はきちんとして欲しいとこではあるが(無駄に頑丈なのか、ほんとに強度足りないのか等々)。
あ、きちんとして欲しいってのはさくらぃにではなく、国交省や経産省ね。念のため。<br><br>あと朝日の記事を再度読んで思ったのだけど<br>>「業界全体が困惑、混乱している。山の中にある風力発電設備も、人が住む超高層ビルと同じ基準にすべきなのか、現実的に判断して欲しい」<br>揚げ足取りかもしれないが、これって「いざって時は地震で倒壊したっていいやん」と思ってるようにも読める。ちょっと印象悪いかもだ。
いや柏崎に関しては、あの程度で済んだだけで立派だと思うけどね。あの大地震でも「全く止まらないようにする」のは技術的には可能かも知れないけど、あれほどの巨大システムでそれをやるのはコストがかかりすぎるだろう。 <br>それは風車でも言えて、故障や破損のリスクを恐れるあまりに対策に時間や費用を掛けすぎたら、対策をすること自体が却ってリスクになってしまう。 <br><br>どんな発電方式にもリスクはあるし、適切な対策の水準がある。コストと安全性のバランスを取って、それでも残るリスクは許容しないといけない(日本人はそういう考え方に慣れてないみたいだけど)。<br><br>ただ、変に新しい技術の足を引っ張ったりしなければ、いまあるいろんな技術をうまく組み合わせて使うことで、温暖化対策を進めながらでも、その「残るリスク」は十分許容できる範囲に収められるはずだ。
↑このままだと何か誤解を受けそうな気もするので書いておくと、逆に言えば、原発(1基あたり1GW以上)が地震で止まってしまうのはどうしようもない。地震で影響を受けにくい、小規模分散型の発電方式(太陽光とか風力とか小規模水力とかバイオマス等々)を真面目に増やしていれば、昨年夏(そしておそらく今年も)の状況はもっと楽になっただろうね。 あと風車(現在の主流が1基あたり2〜3MW)は広い範囲に分散して設置されるので、たとえ地震などで何基か壊れても、残りは発電を続けてるわけだから、その影響はたかが知れてる。修理も、概して短期間で済む(特に、自国で生産していれば、より速く修理できる)。それが分散型の強みだし、活用すれば全体的なリスクを減らせるはずなんだよね。
原発の件で教訓にすべきは最終的な結果じゃなくて、「予想していた最大の地震を上回る規模の地震に見舞われたこと」と「被害が予想を上回ったこと」の2点。<br>それらは誤った根拠に基づいた「これまで大丈夫だった」「多分これからも大丈夫だろう」という過信と期待が原因で、そういうのは改めないといけないと思う。<br>もちろん、過剰に頑丈である可能性もあるし、当然立地によっても変わるはずなので、そこはきちんとすべきだと思う。今のところ国交省は、個々の事情(風車とビルで同じ強度計算でいいのか?とか)を鑑みず一律に基準を押し付けてるようにも見えるし、経産省など風車推進派は「まず風車を建てる」という結論ありきのようにも見える。
うむ、それらの主張には一理あるな。:)
単純に程度の問題なんだけど、何かあるとすぐマスコミに dis られるからねぇ
マスゴミもそうだけど,あと反原発団体とか某消費者団体とかも,うるさいですね。
今までわりとみんな「細かいことは知らずにお上に任せとく」って感じでしたからねぇ。でも温暖化対策は一人一人の行動が影響してくるからそうも行かなくなった、とも言えますね。<br><br>#「マスゴミ」という表現はここではご勘弁下さい。>take様
安直なリスクマネジメントでほいほい風車立てた結果既にエコどころか「公害」すら起こしているという現実に目を向けて欲しかったんだけどなんかもーどーでもいいや。「不都合な真実」はどちらの側にもあるとゆーことでさらば。
自分の先入観が間違ってることが実証されたからって、人に当たるんじゃねぇ。この天の邪鬼め :)
先入観ってなんのことやら(w あたしゃ今も昔も風車慎重派に変わりありませんがね。昨日のレスで漏れが何言いたかったか全然わかってないんでねーの?
君自身の発言に基づいてそう判断したんだがね。俺の理解じゃ、君はまだこの考えを変えていなかったんじゃないかな。<br>http://ks.nwr.jp/d/?date=20060609 のコメント:<br>>「電力を安定して供給するネットワークシステムのプレイヤーの一員に加えられる存在とはどうしても思えない。」<br><br>欠点もあるのは理解してるが、あいにく現在使える電源はどれもなにがしかの欠点を持つ。少なくとも現時点で温暖化対策が全く追いついてないことを考えれば、多少のトラブルを許容してでも普及を進める方がトータルでは利益が勝ると考える。<br>トラブルを減らす努力をしなくて良いという訳ではないが、少なくとも今回の件では性急に過ぎて却ってリスクを増大させてるんじゃないか、というのが俺の意見。
もっとわかりやすく言えば、俺は岩屋の倒壊事故などがあっても「それぐらいでビビってんじゃねぇ」と言いたい訳だ。この程度でいちいちケツまくってたら、温暖化の巨大なリスクに向き合って適切な対処をするなんて出来ないだろう。下手をすると誤った対応でさらにリスクを拡大させかねない…というか、無用に対策を遅らせることで、その分将来のリスクを拡大させていると思うのだよ。
まったくわかってない人間が横からお邪魔しますが、要するに最初のコメントにあったhttp://higemegane.at.webry.info/200706/article_1.html<br>てのはガセ?
報道内容までガセかどうかは私は知らないんですけれど、「エコ詐欺」とまで言うあたりには疑問を覚えますね。 <br>風車のマイナス面だけを取り上げて、あわよくば撤去させることを目指してるように見えます。 <br><br>しかし少なくとも、 <br>・温暖化対策として効果がある <br>・地場産業として設置地域の経済に貢献し得る <br>ことを考えれば、”問題があるから撤去すべし”という論調は非合理的だと思います。 <br>どうすれば地元にも受け入れて貰えるかを考えるのが最も適切な対応と思います。 <br><br># 鉄道の騒音が気になる人に、その鉄道会社の株を買うようにアドバイスしたという話を思い出した。
環境問題の本質は、地球上のモノが過剰なことだと思います。<br>だから僕は今少なくとも日本でなすべきことは、風車に限らず<br>『可能な限りモノを建てない造らない』に尽きると思っています。<br>残念ながら、これほどのモノ過剰社会に対応できるほど、いまだ<br>人類の叡智は高まっていないと思います。<br><br>モノを造らずに環境問題を解決できないものか。<br>それができなければ、それこそ本当に人類を支える地球が滅ぶ。<br>僕はそう考えています。<br><br>もっとも、風車をいっぱい建てて、それと『完全に』同時進行で<br>火力・原子力・そして水力を削減するという現実的な案はもちろん<br>否定しませんよ。<br>(水力については『ダムはムダ』、この一言に尽きます。<br> 他の2つは論外。)
モノが過剰というのはその通りですし、それを極力減らす努力はもちろん欠かせません。しかしこれから伸びてくる途上国のことを考えれば、それだけでは追いつかないでしょう。<br>また、少なくともしばらくの間は(化石燃料の)火力、原子力、ダムも適宜使っていかないと、その分、(温暖化を含めた)環境対策や持続的社会の実現は却って難しくなるのではないでしょうか。