2009-03-26 (Thu)
☆ 新エネ部会
覗いてきました。
もう具体的な制度設計に議論の大半が割かれてて、とにもかくにも建設的に動いてると思います。
細かい検討事項がたくさんある上に今国会に提出(それぐらい急ぐ)することになってるので、「走りながら直していく」ことが繰り返し言われてました(これ重要)。
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現時点では家庭用が主体なので制度スタート時は公共用や産業用へのサポートが不足するかも知れないですが、入りきらなかった場合は1年後ぐらいを目処に追加出来るように準備したら良いのではないでしょうか。
おそらく家庭用の方も最初は大雑把で、あとから改良を加えていくことになるのでは。集合住宅も俎上に上ってて、入れたいねという話になってましたよ。
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こまかいこと。
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既築と新築で初期費用が違うのをどこまで埋めるか:
・屋根が狭く、高効率なHITなどの製品を使いたい場合なども含む検討事項です。HITに限らず「他社よりも高効率な製品」は日本企業が得意なところなのでその点からは奨励したいところです。
・やり方は山ほどありますけど、「設備量あたりの初期費用」に応じて助成水準を加減するのが簡単かと(補助金、減税、低利融資、stepped tariffなど何でも可)。
・どのぐらいの効果があるか実際にやってみないとわかんないですから、今は関係者同士で話し合ってエイヤで決めはったらええと思います(笑)。
・また検討が間に合わなければ、とりあえず始めてみてから後で適宜調整しても良いかと。
つかこれ、そういう高効率品を売り込みたい企業とか既築にも売りたい方々から提案すべきところですわな。
利益を得たかったらまず動くのが鉄則。また、貢献した者には応分のチャンスが与えられるべき。
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余剰電力に限定する理由について:
・既に「自分の家で発電した電力は自分のもの」という考え方が浸透してる…FITを知る人は「全量」でも違和感ないんですけどね。
・実務面で「全量買取に変えると既存のメーターの位置を全部変えないといけない」っつー問題もありますな(汗
・その一方、「全量」か「余剰」かという区別は実は「発電専門の事業者を許すかどうか」とは全く別の話(発電専門をとりあえず制限したかったら別の手段で可能)なので、そこのロジックはちょっと謎。ひょっとしたら、何か勘違いされてるかも。
まぁでもそこは本質じゃない。目標の普及量や生産コストが達成できればOK、出来なかったら直す。それだけ。
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メーターの位置について:
これたぶん重要なので太字。これから導入するケースでは、メーターの位置を「全発電量を測れる位置」に変えた方がいいですね。なるべく早期に…できれば、制度スタート時から。
・燃料電池など、他の電源をつけた時の処理がラク
・将来買取期間が終了した後の買い上げ形態を切り替えたり調整したりする時の選択肢が拡がる(「余剰」も「全量」も、何かその中間的なものも可能になる)
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燃料電池も併置した場合
何通りか考えられますが
(a) 燃料電池併設の場合の買い上げ額を別途決める
(b) メーターの位置を変えて、太陽光の発電量に応じて助成
(c) 太陽光の設備量あたりの売電量に応じて買い上げ単価(タリフ)を調整(多くなりすぎないように)
って感じですかね。これは併設した場合のデータがまだ少ないので、最初はエイヤで決めるしか無さそうですね。
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とりいそぎ、気付いた範囲で。
☆ アピールポイント
あともう一つ。今回太陽光が取り上げられた最大の理由は「でかい経済効果が期待できるから」。それを言えるだけのデータが揃っていて、メーカー(主にシャープさん…かな)も応える覚悟を示したから。
ビジネスにならないと、話は進まない。
☆ 一緒に売れそうなもの?
・オール電化
・高断熱改修
・燃料電池(エネファーム)
・エコキュート
・太陽熱利用
・家まるごと(笑)
…書いてみると色々あるな。
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つか俺も家ほしー。<ワンルーム住まい
できれば南西方向片流れ屋根とかそういう漢な選択肢で。
# 電力の需給バランス上、もっとも価値が高い。
Written by "バカ殿"さくらぃ
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