壊れたら直そう日記


さくらぃ(櫻井啓一郎)の私的な日記です。なお、最近はもっぱら[ついったー] を使っています。一覧はこちら(twilog)
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2009-03-27 (Fri)

ツッコミ

温室ガス削減の中期目標試算、GDP最大年0.5%下げ(朝日)。

その一方、”政府内でも検討している「グリーン・ニューディール」政策など低炭素社会に向けて経済・社会構造をどこまで変えられるかという点は加味していない。

…つまり化石燃料への出費の節約とか、二次電池・燃料電池・再生可能エネルギー(太陽電池・風力・バイオマスetc)・原子力・電気自動車&HV・鉄道・省エネ技術全般などの経済効果の増大が 無視されている 過小評価されているということだろう。

(追記)元ネタの資料。シナリオによってだいぶ違うが、基本的に環境省のは比較的まともで、エネ研のがひどい内容。

またシナリオによって普及に伴う価格低下が考慮されてなかったりするようだ。再生可能エネルギーの導入費用を明らかに過大表示してるものもある…たぶん化石燃料の節減効果を無視した上に系統安定化費用を水増しとかそんなんだろうけど。

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で、ちょっと検索してみるとこんなのがひっかかる。

太陽光発電(朝日)…関連産業含めて2020年までに数兆円〜10兆円規模。雇用数万〜11万人。

再生可能エネルギー全般(環境省)…2020年までに累計最大30兆円。年平均で3兆円規模か。雇用約60万人。

燃料電池(日経)…2020年に1.2兆円規模。

二次電池(Response)…2012年に3.6兆円規模。

自動車用二次電池(Yahoo/フジサンケイ)…5年後で2470億円規模。

省エネ改修促進(日経)…6兆円。

鉄道…世界で年間18兆円規模へ。

他にも原子力とかLED照明とかいろいろあるはず(適当なのがすぐ見つからんかった)で、キリが無い。日本は環境関連技術のデパートで、温暖化対策はむしろチャンスになるはずだ。俺は逆に人手(マンパワー)不足を真剣に危惧してるんだがな。

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さすがに読売もヤバイと気付いたようで、こんなタイトルになっている。→(3/29 23:50追記:「それ本当?」をとっちゃったみたい。

それ本当?「温室ガス減らすと失業者増える」政府の検討委(読売)

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読売と朝日の2社は「温暖化対策そのものも経済効果を持つ」ことに気付いて報道している。特に朝日の記事は”経済効果無視”をすっぱ抜いている点でポイントが高いだろう。だが[毎日][日経]はまだだ。何やっとんねん。

(追記)→毎日のフォロー日経の続報が入った。よっしゃ。

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この元ネタになった「(最も酷い内容の)試算」を精一杯好意的に取れば、温暖化対策がもはや避けがたい以上「温暖化対策産業を興さなければ経済的にこんな酷いことになりますよ」という内容だとも言える。

だが「マイナス面ばかり取り上げて反対しようとしている」と言われれば、おそらくグゥの音も出ないだろう。

一言で言えば、

老害だ。

マイナス面ばっか強調してると、マジで日本経済が危ないと思うぞ?

つか、こうか。

ネガティブ禁止。

文句があったら、建設的に言うべし。

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なんで俺がここまで断言的に批判できるかと言うと、上記のシナリオそれぞれに明らかなツッコミどころが残ってるからというのがひとつ。でもドイツなんか中長期どころか超短期的にも利益になってんのになんで技術たっぷり持ってる日本だけが逃げ腰なんだよというのもある。欧州だけじゃなくてアジア諸国やアメリカまで追いかけ始めてる現実をどう説明するんだ、ドイツですら産業界が賛成してるのに、と。

ちょっと長いけど、飯田氏の記事は日本の”取り残されっぷり”を感じるのに良いかも知れん。

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主目的は環境じゃない。環境をきっかけとしてエネルギーや経済の情勢が変化してるのに、日本がそれについて行けていないのが問題。

進捗状況

経産省、エコカー・グリーン家電・太陽光発電の普及促進で200万人の雇用創出へ(読売)。さらにコンテンツ産業や観光など、経済効果や成長性の高い分野の競争力向上に注力。

経産省:制度概要の提示とパブリックコメントの募集。エネルギー安全保障、地球温暖化対策、そして将来の日本の産業への貢献が目的。高い導入目標とともに、高いコスト低減目標も課す。

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太陽光発電所ネットワーク緊急勉強会(4/2)…私も背景解説役として出ます。いつも通りざっくばらんにやりますので、ご興味ある方はお気軽にどうぞ。

つかこの案内も、出だしがネガティブすぎやな。もっとアッケラカンと書きなはれ(ぉ

質問箱

講演や原稿等の依頼を1つ終わらせたら2つ入ってくる状態。

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
ほりほり (2009-03-28 (Sat) 22:34)

ネガティブ禁止、いいですねェ(笑)年配の方々は自己の権益が脅かされることばかりに目が向きすぎ。逆にこちら側の方々もこれまで虐げられてきたことをここぞとばかりに取り返そうとしすぎ(笑)。たしかに主導権の移転を伴う話なので様々な軋轢はやむをえないのでしょうが、それをアッケラカンとやり遂げる知恵がほしいところ。江戸城無血開城を成し遂げた国ですから。やりきるには本来30代の若いパワーで政策決定をするべきでしょう。老害禁止の条項をマニフェストに入れている党はどこかにありませんかねえ(笑)。いや、これが老人vs若者の構図になってもいかんのだなぁ。

さくらぃ (2009-03-29 (Sun) 09:11)

やはり規模の大きな話ですから、トラブルはいっぱい起きるでしょうね。でもそのトラブルを片っ端からやっつけていく覚悟があればいいわけで。ドイツみたく。<br><br>お年を召されてても前向きな方も、いっぱいおられますしね :)


Written by "バカ殿"さくらぃ
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