2009-07-06 (Mon)
☆ おすすめ本
ぼつぼつ、欲しかった本が出始めた。
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ビジネスに役立つ!末吉竹二郎の地球温暖化講義(末吉 竹二郎)
ビジネスと温暖化対策の関係をわかりやすく説いてくれている。
出費でもあるが、同時に投資にもなる。
製造工程とか突っ込んだところまで書いた本がようやく出ました。その道の方々には必携。
☆ ぼそっ
別に俺は日本に失望してないよ。注文つけたい事柄は山ほどあるけどさ。
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重ねて言っとく。「温暖化対策が経済に悪影響」ってのは、一面的な見方だ。それを理由に反対してる人は、経営センスを疑われても文句を言えないぞ。
またもしもあなたが陰謀論が好きなら、最も否定的な予測を出しているのがどういう機関か、調べて見るがいい。
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温暖化対策は、一部の関係者にのみ利益や負担が偏っては失敗だ。
そこで必要なのは、コンセンサス・ビルディングだ。日本の「根回し」をオープンにしたもの、と考えればいい。
関係者同士の折衝を通じて負担も利益もなるべく公平に配分した国だけが、これからの時代に伸びるだろう。
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確かに損な面もある。ほぼ全ての人にとって、損な事もあるはずだ。特に反対ばかりする人、ウソをつく人、隠し事をする人、このような人はより損になるだろう。
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しかし適切な額と計画性をもって投資すれば、ほぼ全ての関係者がそれ以上の利益を得ることが可能なはずだ。
疑うならば、ドイツの状況を調べてみるといい。なんでそれにたくさんの国々が倣っているのか、考えてみるといい。それも、匿名じゃ無い情報を探してみるといい。
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こっちからすると、
「こんなにいいものいっぱい持ってるのに、あんたら使わへんのかいな?なんでやねん。」
って感じなんだ。
☆ 具体例
・鉄鋼業界による削減努力を例にとって説明。
温暖化対策で損な面(負担):炭素税などで排出が高コストに(注:国内では減免可能)
温暖化対策で得な面(利益):必要性が認められれば(というか明らかに必要だが)、排出削減技術に出資して貰える(形態は補助金でも税控除でも何でもアリ)→競争力が高まる
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同じようなことは自動車とか電池とか省エネ住宅とか半導体とかあらゆる分野に言える。
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金も人手も時間も有限だけど、どの道こういう投資は要る。世界中で要る。
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さてここで問題です。国や企業が今やっとくべきことは、なぁに?
☆ それでもわかんない人は
とどめにもうひとつ。
今、エコカー(ハイブリッド車や電気自動車)って高いよね。実際、温暖化対策としては最も「高コスト」な部類だ。
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でもこれが「経済に悪影響」だって?
これが「国の競争力を削ぎ、雇用を減少させる」だって?
…反対派の主張って、明らかに事実に反してるよね。
エコカーは現時点で既に経済や雇用に貢献し、国の競争力を高めているんだから。
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エコカーの普及ってもう止まらないよね。今は高いけど、この調子で開発を進めれば、いつかは”普通に”石油燃やして走るより安くなるだろうから。きっと20年、いや10年もしたら当たり前になる。
でも今この時点で温暖化対策として「高コスト」だからって、補助金やめますか?ほんとに、それでいいんですか?
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環境やエネルギー問題は、どのみち対策が必要ってことだけ分かっていればいい。最も重要なことは、それらを背景に経済面での熾烈な競争が始まっているってこと。
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温暖化対策って、経済対策なんですよ。
Written by "バカ殿"さくらぃ
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