壊れたら直そう日記


さくらぃ(櫻井啓一郎)の私的な日記です。なお、最近はもっぱら[ついったー] を使っています。一覧はこちら(twilog)
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2010-06-03 (Thu)

質問に回答

全量買い取りの適用範囲について。太陽光発電については先日既に書きましたので、それ以外の技術に関して。

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要約:

・次のような要素を重要視されるのがお勧めです:国内産業育成や貿易収支に貢献すること。日本の産業的・地理的な強みを伸ばすこと。5〜10年以内に、コスト的に見合うようになりそうなこと。

・具体的には、例えば次のような技術の普及に重点を置かれるのがお勧めです:地熱、小水力、国内の林地残材(間伐材)、洋上風力等。

・再生可能エネルギーなら何でもかんでも、という考え方では単なる「バラマキ」になってしまうので、いろいろ危険だと思います。経済的にも、政治的にも。

・競争を促す観点からある程度の輸入は必要ですが、過度に多くてもいけません。

・粗悪品の輸入は損なので、抑止の仕組みが必要です。

・スムーズな普及のため、地域の雇用や経済に貢献するような施策も考慮されることをお勧めします。

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詳細:

・再生可能エネルギーに対する助成は、環境問題への対策を優先して行うわけではありません。あくまでも「今お金や人手をかけることで、今後10年や20年の単位で見れば国として(経済的に)元が取れる可能性が高そうだ、このまま化石燃料を使い続けるよりはマシになりそうだ」という範囲で行わないと、お金が幾らあっても足りません。

・国として元が取れるかどうかは、どのぐらい輸出できるか、どのぐらい化石燃料への出費を節約できるようになりそうか、という所で決まります。そういう利益をなるべく増やすように助成をうまく使わないと、損です。

・経済の観点から考えて、なるべく最小限の資金で最大の効果を挙げるように仕向けるのが重要です。それが実は環境問題対策の面からも、一番の早道になるはずです。何故かというと、募金では到底賄えないような規模の額ですので。

・助成に当たっては、対象技術の技術動向や投資状況を普段から調べることをお勧めします。助成水準を調整する際に、必要になりますので。助成しすぎて甘やかしても、助成が少なすぎて技術開発や投資を滞らせても、損になってしまいます。多すぎず少なすぎない水準に常に調整し続けるのが、利益を最大化する方法になります。

・FITによる助成金は、エネルギー源としてまだ未熟な産業を育てるための離乳食のようなものです。既に成熟した技術に対しては、FITを用いないで、より競争的な別の助成手法を使うのが良いでしょう。

・もしもそれでも国内企業が負けてしまったら、海外企業の工場を誘致して、国内生産させることをお勧めします。完成品の代わりに原料を輸入するだけで済むようになり、貿易収支への悪影響が減るからです。

・市場が大きくなってくると、粗悪品が流入するリスクが出てきます。導入された製品の実発電量やトラブル発生率を、ある程度追跡調査できる仕組みが必要になるだろうと思われます。

・地域資本に対する優遇策や、環境価値の自治体への配分など、設置地域への配慮も同時にされた方が、付加価値を増し、結局は助成金を節約できるかも知れません。

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とりあえずこんな感じですかね。

6/3 地域経済への配慮追記。6/5 typo一カ所(「使わないか」)修正。

本日のツッコミ(全6件) [ツッコミを入れる]

dai [原油価格と石油火力燃料代のグラフを作りました。 http://energy-decentral.cocolog-ni..]

さくらぃ [これに各エネルギーの見通しをはめ込んで行きたい所ですねぇ。 ところで太陽光が言えた義理じゃないんですが、小水力のコス..]

dai [太陽光と違って劇的な低下は難しいと思います。ただ、現在は事実上一品生産状態にあり、それがコンスタントに売れる史上にな..]

さくらぃ [ありがとうございます。 定量的な見通しはある程度やってみないとわからないかと思いますが、定性的にみてどのようなコスト..]

dai [そうそう、ある水力機械メーカーから聞いた話。一般的な製造コスト算出方法で計算した場合で、1度に1台作る場合の製造コス..]

さくらぃ [なんでそーゆー話を最初からしないんスか (><)]


2010-06-08 (Tue)

131兆円

これぐらい豪快な数字の方が、踏ん切りがついて良いかもねぇ。

ビジネスモデルを変えていくのは、いろいろと面倒(そこが真の負担と言える)。でもこの「負担」を経済の仕組みに組み込んでいけば、これ自体で多くの人が食えるように持って行ければ、話は変わる。

変えられるだけの技術は、大体揃ってる。あとは「人」がどれだけ速く動けるか、で決まるはず。

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あとは従来からの産業(鉄鋼とか)の対応ビジョンやなぁ。

そもそも国内で鉄の需要ってそんな伸びそうにないし、むしろ電気自動車への移行で鉄の代わりに 炭素繊維 等を売らなきゃいけなくなるような。

でも人材さえ居れば案外…というのは、野次馬の過剰な期待だろうか。

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実現時期はともかく、遅かれ早かれ、この規模で人モノ金を動かさなきゃいけないわけで。


Written by "バカ殿"さくらぃ
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