壊れたら直そう日記


さくらぃ(櫻井啓一郎)の私的な日記です。なお、最近はもっぱら[ついったー] を使っています。一覧はこちら(twilog)
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2010-11-01 (Mon)

太陽光発電の市場動向関係の資料

比較手軽に入手できるものから。

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注記:

・ここに示した資料での発電コストは、20年間稼働時の平均です。

・他の国との比較をする時は日照量(発電量)・系統電力料金・利子率・架台・土地代等の条件の違いを考慮する必要があります。日照量の違い(例えばここ)でごく大ざっぱな換算はできます。詳細な検討なら、モジュール価格に付帯設備や工事費等を加えて算出し直されるのが無難。

・個々のケースで売電益が出るかどうかは、設置条件や、その時の電気料金や買い取り価格に影響されます。ここでは論じていません。

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太陽光発電は、生産量に応じて着実に価格が下がっています。

・一番お金がかかるのが、モジュール(パネル)です。モジュール価格の推移はここの7ページ(もしくはここ(Solar Europe Industry Initiative)のFigure3)が参考になるかと思います。2010.11.29 リンク更新。

PVModuleCost

数年前から薄膜太陽電池がプライスリーダーになっています。結晶シリコンがそれを追っています。

今後の見通し(ドイツ銀行)…Figure23(Page56 / PDF P.57)に米国の電力コストとの比較あり。

DBprojection

c-Siというのは、(現在主流の)結晶シリコン型太陽電池の略。米国では2015年前後にグリッドパリティ達成の見通し。また、それまでの間の競争が特に激しく、その後急速に市場が拡大すると予測されています。

欧米でのモジュール価格動向小売料金動向(solarbuzz)…平均値や最低価格もあり。家庭用に比べ、メガソーラー等の方がコストが安くなります。

PV NEWS…有料の老舗専門誌(月刊)で、市場動向やコスト分析がよく載っています。たとえば2010年9月号には薄膜太陽電池のコスト動向分析が載っています。

・日本の家庭用システム全体の価格は、2009年時点で63万円/kWp。発電コスト44.1円/kWh。(資源総合システム「太陽光発電マーケット2010 2009年レビュー」より)メガソーラーについては数が少なすぎ、統計と呼べるようなものはまだ無いかと。

・日本は2009年は約1.7GWpを生産、6割強を輸出関連産業の規模は、2010年度は約1兆円の見込み

・プライスリーダーのFirst Solarのコストの状況は、この記事のグラフがわかりやすい。2010年半ばでモジュール生産コストが0.76$/Wp。日本の条件でも、20円台前半/kWhが可能な水準です。ローエンド製品専門の企業ですが、今の日本企業の競争相手の一つです。

・そのFirstSolarは、2014年までにモジュール生産コストをさらに下げて0.52~0.63USD/Wpにできると宣言しています。量さえ出れば、日本でも10円台/kWhが可能なコストです。(その量を出すのが大変です。後述。)

・直近数年間の市場予測は各調査会社が発表していますが、これまでの実績から言えば欧州の産業団体(EPIA)の予測はわりと無難な線を出してます。

・蓄電池をくっつけたシステムにおけるコストは、電池業界団体が目標を出しています。代表例がEUROBATによるもので、2009年時点で20~100ユーロセント/kWh以上するところ、2020年で6~40ユーロセント/kWhとしています。なお、大元のデータはEPIAの2020年までの予測が使われてます(この報告書は凄く高い;約5000ユーロ)。

太陽光発電のコストが最終的に(15~20年後とかのオーダーで)どこまで安くできるかを論じた、調査会社の記事。システム全体のコストで1$/Wp(つまり3kWp分で30万円弱、日本の条件で5~7円/kWhぐらい)のレベルの実現には、まだ実用化されていない技術(有機系とか新型の多接合とか)も必要という話になり、識者の見方も分かれます。

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ここまで挙げた資料で、少なくとも

・日本の家庭用の条件でも20円台前半/kWhが可能な価格の製品は世の中に既にあるため、到達は時間の問題と見るのが自然。逆に20円台前半/kWhの可能性を完全否定するような意見は、極めて不自然。

・さらにその先の発電コスト低減も見込まれている。

・10円/kWhを切るような発電コストになると、今後の技術開発に依存する話になる。

ということが言えます。

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また現在の日本では例が少なくて価格も高くなりやすいのですが、公共・産業用等の大型システムがもっとたくさん普及すれば、家庭用より発電コストが安くできることが期待できます(欧米の例では、約2/3とか1/2とか)。

この場合、(石油価格・為替相場・排出権価格の推移にもよりますが)日本で10年以内に石油火力発電のコストより安くすることも、技術的には可能と思われます。

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以下、補足。

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その他上記に挙げてない調査会社では、PhotoniSuppli富士経済等の資料もご参考になるかも知れません。

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各国のロードマップは、下記。いつまでにどのぐらいの値段にするのが目標かが分かります。少なくとも、2015年に20円台前半とか2020年に10円台前半という目標が、日本だけ突出したものだったり、私の出任せではないことはご確認頂けます(私はこれらロードマップの作成に関わっていません、念のため)。

米国(5ページ)…最近、計画を前倒ししてます。

USprojection

欧州(7ページ下部の表)

日本(5ページ)

単なる開発目標と言えばそれまでだし、これまでもよくロードマップより遅れてます(実際、日本も今遅れています)。でも、価格低減が進んでいるのも確かです。

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比較用に化石燃料の価格予測を調べたい方は:

・米国エネルギー情報局(EIA)のサイトの原油価格の予測とか。2008年は日本でも原油火力発電の燃料費が25円/kWh超えたはずで、一般家庭の電気代が(燃料費調整で)月500円以上上がったりしました。ところが近いうちに、その価格レベルがずっと続く可能性が高いと予測されています。

EIAの予測

あと有料ですが、

国際エネルギー機関(IEA)のWorld Energy Outlookも同様の予測をしてます。

化石燃料価格の予測は難しいものだけれど、オイルサンドや深海まで掘っている現実からして、採掘コストの増大や質の低下は明らかと言えるでしょう。またインドや中国のエネルギー需要の増大が見込まれているのも、コスト増大の要因となります。

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そして近年日本が化石エネルギーに費やしてるコストは、こんな感じ。10年前に比べ、年あたり10兆円以上多いお金が国外に流出しています。

2008年の一年間だけで、23兆円。これ全部、燃やして生活してるわけで。

これが一時的なら、まだなんとかなるかも知れない。でも上記のIEAやEIAの予測を見る限りでは、ごく近いうちに継続的に、2008年以上にコストがかかるようになる可能性が高い。化石燃料の価格は予測が難しい(それ自体もリスクだ)けど、もう50$/bblを切るような価格水準が続くことは期待せず、2008年の水準が続くことを覚悟した方が良いでしょう(少なくとも、それが最も自然な対応と言えます)。化石燃料の使用量削減は、どのみち避けられないと考えられます。

また、将来の見通しだから不確実な点はあるけれど、太陽電池も使った方が遅かれ早かれ得になると見るのが最も自然だ、と言えます。

_

ではそこまでコスト下がりそうなら何で今すぐやらないんだ、という点については、技術よりも人の方が付いて来れなくなるから、というのが答えになります。

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例えば薄膜太陽電池は液晶と製造工程が似ていますが、サイズはもっと大きいので、工場も大きくなります。流通量が増えると1カ所で年間数GWp分の太陽電池を生産するような製造拠点が出てくると思われますが、関連企業まで含めると投資額は千億円単位になると思われます。それに応じた関連企業の部品供給や流通・販売体制(人材教育も含む)、系統側の受け入れ体制等も律速要因となります。技術そのものよりも、人・モノ・金が(他の産業への悪影響をなるべく抑えながら)そちらにも回るようにする(そちらでも国が食っていけるようにする)のが大変な点だと言えます。

かと言ってそれを嫌がっていつまでも現実逃避してたら、成長産業を他国に食われてしまいます。しかも、エネルギーインフラの産業を。

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あんまり一気にやっても、人(社会)の方がついて来れなくなる。太陽光に限らず、これがいわゆる「負担」の本質だと言えます。でもそれを怖がっていては、より大きな負担(機会逸失、化石燃料の高騰リスク等)が降ってきてしまう。それならむしろ挑戦して新しいチャンスを見いだすしかない、というのが日本を含めた各国の現状かと思います。

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逆に挑戦して初めて、新しい市場をつかむチャンスが生まれる。しかもまだ若い市場で、今後急速な拡大が見込まれている。

だからこそ、グリッドパリティ前からこんな勢いで生産を競っているわけで。

PVproduction

そういう挑戦が必要なのは、別に太陽光に限った話じゃないはず。

Q&Aその1

・原発との比較では、どうでしょう?

使い分けるのが良いと思われます。 (2011年3月、意見保留。下記)

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国内において:

まず、原発は言われている(「5円/kWh」)ほど安くはないはずです(建設資材の値上がりや燃料コストの上昇、再処理や廃炉コストの見積もりの甘さなどで、実際はそれよりずっと高くなるのではないでしょうか。後述)。それでも昼夜通じて一定の出力で発電する分には、それなりに価格優位性があるのではないかと思われます。低炭素ですし(海水暖めてCO2出しちゃうから云々、という主張はデマと思われます、念のため)。

しかし原発はそのコスト構造上、稼働率が下がるとコスト増大が無視できなくなります。昼間の需要増に対応するためだけに増設しますと、実質的にはその分だけ稼働率が低い原発を造ることになりますので、コストが上がります。基数が増えるにつれ、どこかで太陽光の方が安くなると考えられます。

万能の電源なし

組み合わせて使うのが、結局はお得になると思われます。 → 2011年3月の原発事故の過程にて、たくさんの疑問点が浮上しました。判断に必要なデータが公表されるまで、私のこの意見は保留します。

_

国外において:

これからの日本の商売相手は途上国の比重が増しますが、これからインフラを整備するような場合、相手国のエネルギーインフラを丸ごとデザインできるような力量が求められるはずです。それも、エネルギー安全保障や低炭素化を担保する形で。そのためには様々な発電方式や関連技術を、セットで売り込むことが必要になるでしょう。

その中で太陽光は、特に日射量の多い地域や送電網の未整備な地域ではコストが安くなるため、有力な商材の1つになるでしょう。

_

世界的には:

そもそもどんな発電技術にも得手不得手があり、適宜組み合わせることが必要になります(「○○さえあればいい、他はいらん」というスタイルの主張は、国益を損なうものと考えられます)。特に低炭素化にあたってはIEAも、いろんな技術を組み合わせる必要があると明言しています。

IEA_ETP2010_ES1IEA, Energy Technology Perspectives 2010より引用

曰く、No Silver Bullet。…銀の弾ってのは、吸血鬼を一発で殺すアレね。:)

Q&Aその2

・グリッドパリティって何?

→グリッド(系統)の電力に対して、価格的に競争力を持つようになることを指します。

ただし系統電力の値段にもいろいろありますので、それに応じて色んなグリッドパリティがあります。

まず「家庭用の昼間の小売電力に対する」グリッドパリティ。これがいま巷でよく言われる「グリッドパリティ」。

次にもっと安い、「産業用電力に対する」グリッドパリティ。

そして今度は電力会社から見てもメリットが生じる、「昼間晴天時の発電コストでの」グリッドパリティ。

さらに「(蓄電池をつけて)夜間や雨天時の発電コストでの」グリッドパリティ

などがあります。最終的には当然、全部のグリッドパリティの達成が目標となっています。

Q&Aその3

太陽光発電っで、化石燃料を節約できなかったり、エネルギー収支の性能が悪いって聞いたけど?

→科学的根拠に欠けます。ずばり、デマです。下記をご参照下さい。

再生可能エネルギー源の性能

Q&A

まとめスライド

Q&Aその4

太陽光発電や風力発電は出力が変動するけど、そこはどうするの?

→既存の送電システムを、ある程度変える必要はあります。でもある程度までの量ならば、現実的なコストで導入可能と見られています。またそれにより、結局は化石燃料に費やすコストを節約可能と見られています。

うちの職場の解説…蓄電池だけではなく、情報通信や電力制御にまつわる様々な技術が絡む話になります。

日本での導入費用や効果の検討例

こういう試算は電力系統全体を対象にして行う必要があり、シンクタンクが1年ぐらいかけてまとめるような大規模な予測になります。その試算例

アメリカでの風力発電の導入費用と効果の検討…2030年までに、国の電力の20%を風力で賄う計画です。系統安定化の費用を考慮しても、元が取れると試算されています。

_

ちなみに、世界の風力発電の設備容量は今年約200GWpに達する見込み。世界の電力需要の2%以上を供給。それが2014年には倍増。2020年には12%、2030年には2割、と言われています。

Q&Aその5

普及による経済効果があるのはわかりますが、ずいぶん大きな費用も必要です。それによる悪影響は無いのですか?

→残念ながら、悪影響もあります。電気代がある程度上がったり、税金からの出費が増えたりします。これにより、既存の産業にもある程度の影響が出ます。また対応した製品を全部輸入したりしたら、それも国にとって損になります。

_

一方、低炭素化(化石燃料使用量の削減)に対応した産業を国内で育てると、出費の多くが国内で新しい雇用や税収を生むようになります。また既存産業の変革にも投資することで、既存の産業の国際的な競争力も高まることが期待できます。

助成金の流れ

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しかも既に述べたとおり、化石燃料使用量の削減はどのみち避けられないと見られています。それならば今のうちにお金をかけてでも変化に対応しておくのが、結局は得になると見られています。これは既に国単位での実例があります。ドイツの場合、再生可能エネルギーだけで年間何千億円も電気代(家一軒あたりで3ユーロ以上)から投資しています。でも国全体では雇用の増加、化石燃料コストの節約や輸出などの経済効果でお釣りが来ています(参考:ドイツ政府の報告書解説記事の例)。

もちろん数々の関連技術を有する日本でも、同様のことが可能と見られています

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既に論じたように、あまり急激に変化を進めても、負担が大きくなりすぎる危険性があります。しかし変化がゆっくりすぎれば、今後予想される化石燃料の高騰や、新分野での新興国の台頭によって、より大きな負担が降りかかってくる可能性が高いと考えられます(少なくとも、それが現時点で最も自然な予想と言えます)。ある程度の負担を覚悟した上で、全体的には負担以上の利益が得られるように変化を進めていく必要があります。

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この状況は電気自動車を例に挙げると、わかりやすいかも知れません。電気自動車は確かに現時点では非常に高価で、現時点では多額の助成が必要です。しかし遅かれ早かれ、ガソリンで走るよりも安くなって普及すると見らます。だからこそ、各国が躍起になって開発・普及を進めています。

電力の低炭素化も、電気自動車と同様の状況だと言えます。現時点ではコストがかかるけれど、10年、20年後にはいまよりもずっと大きな市場になると予想されます。太陽電池を含めた再生可能エネルギーの市場は、その一部なのです。

ぼそっ

嘘はいけないとかいいながら、昔の建設コストを引用してる人がいるなぁ。それも、建設費だけで比較か。燃料費は?

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その他、議論上の問題点の例:

匿名なのに、信頼できる情報源を示さない。(無責任)

・誤りを訂正しない。(「間違っていたら謝る」等と言いながら)

・反論されると、論点を次々にすり替える。

・何回か論点をすり変えてから、また以前の論点を持ち出してループさせる。

・定量的な反論に対して、悪口で罵倒してごまかす(実際は似たような性能なのに、片方だけ「浪費」と批判するなど)

・既に論破された主張を、言い方を変えただけで蒸し返す(例え話を変えるなど)

・自分独自の用語や判断基準を、突然持ち出す

・判断基準を勝手に変える(昼夜→月単位、など)

・一部の欠点だけを攻撃する。それを上回る利益があると伝えても、無視する。

・相手が言っていないことを、勝手に言ったことにして批判する

・質問内容が正確に分からない文章を投げておいて(もしくは質問内容を途中で変えて)、後でさも最初からそれを訊いていたかのように振る舞う

・言葉の多義性を利用してごまかす

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どんなに耳に心地よくても、裏付けの無い情報は迂闊に信用しないで下さい(私の日記だって、例外じゃないです)。どんなに耳にいたくても、信頼できる裏付けのあるデータを探す癖を身につけて下さい。

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あと指導教官や上役がニセ科学に騙されてるケースって、外で恥かいても元凶に物を言う度胸が無くて、ハマってるケースとかありそう。

そういうときは出来るだけ正確なデータを普段から集めておいて、時を待つ。そのうち、嫌でも向こうから聞いて来る。

原発コスト資料メモ

検討用のメモです。これは正確かどうか確認できてない情報を含みます。

電事連さん公表の資料

これの参考資料3 資料4 P.5で燃料サイクルのコストは約1.4~1.8円/kWh。そこからウラン燃料費を除くと約0.8~1.3円/kWh。2004年の資料です。

・再処理工場の稼働率が100%(平日すべて250日稼働)の想定。実際にはそれが半分ぐらいに落ちるとするとサイクルコストが約2倍になり、0.8~1.3円/kWhの追加コスト。

加えて

・建設費の値上がり

・廃炉費用の増大

・稼働率低下

・長期利用に伴う保守費の増大(下記タレコミ資料参照)

等の値上がり要因も指摘できる。

・想定されている処理量は、半分の3.2万t分だけ(資料1 P.3)。…なんだけど、残りは今まで貯蔵されてきた分によるもの?ここは私の勉強不足で、要確認。

2010.11.13 一部ダブルカウントなどを修正。

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この他、技術的でない部分(設置地域への交付金等)のコストについては、下記の資料が真面目に計算してるように思います。

再生可能エネルギーの政治経済学-大島-堅一

そこまで合わせるとどのみち10円は超えそうだけど、そこまで含むかどうかは場合によるので、分けといた方がいい。

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詳しくは専門家にお任せしたいですが、自分が分かる範囲ではこんな感じです。間違いの指摘を歓迎します。(ただし匿名の荒らしとか、「だから原発やめよう」などの極論はご遠慮願います。使える物は使え、というのが私の考えです。)

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その他、タレコミ資料。

国の計算条件に沿った計算で検証した例

本日のツッコミ(全16件) [ツッコミを入れる]
ウィルフレム (2010-11-03 (Wed) 15:24)

こんにちわ。気になったのでコメントさせていただきます。<br>原子力の発電コストには再処理工場の費用は「燃料費」として含まれています。<br>発電原価の算出式(参考資料3 資料4 P1)に原価の定義式が書かれており、そこに燃料費が含まれています。<br>また、同資料P5で「原子力発電の燃料費(原子燃料サイクルコスト)」と書かれており、櫻井氏の計算方法ではサイクルコストをダブルカウントしています。<br>あと、「処理量を半分しか算定」がどこに書かれているのか分からなかったのですが<br>再処理工場のコスト計算はモデル工場(六ヶ所村)の処理量とコストを計算し、コスト/処理量で計算し、原発の発電量あたりの燃料をかけ合わせてコスト算出するので<br>現在の処理量が半分だからコスト倍とは必ずしも当てはまりません。<br>(続く)

ウィルフレム (2010-11-03 (Wed) 15:35)

(続き)<br>また、使用年数を40年(5-6円/kwh)か、法定耐用年数(7-8円/kwh)か<br>加えて再処理工場稼働率がフルか50%(+1.6-2.6)かで<br>コストが大幅に変化します。<br>40年使用+フル稼働シナリオの場合は5~6円/kwh<br>法定+50%稼働シナリオで7.8-9.6円/kwh<br>これぐらいが原子力のコストと考えられます。<br><br>また、幾つか上げられているコストですが<br>建築資材の値上がりは<br>資材の大半がコンクリート(肉厚コンクリートは放射線を防ぐ優れものですよ)なので、<br>自給率100%のコンクリートの値上がりは正直考えにくいかと……<br>(続く)

ウィルフレム (2010-11-03 (Wed) 15:47)

(続き)<br>あと、稼働率の低下とか交付金等は<br>どちらかというと、非科学的な点(世間の過剰反応)が多いので<br>余り算定に入れない方がいいかと……<br><br>例えば、原子力発電所でちょっと何かあると停止して大騒ぎしますが<br>実はたいしたことは無いとかはよく聞く話なので<br>リスクとその費用便益分析を元にして<br>コスト議論するのがいい。のですが……<br>そういった計算や議論が少ないのも事実です。(都市環境工学の先生方は頑張って取り扱っていますが)<br><br>よってコスト計算を行うときには<br>そういったリスク関連の費用は、不当なコストが入る可能性があるため、今のところ含めない方がいいかと。<br>(以上)

ウィルフレム (2010-11-03 (Wed) 15:49)

一つめのコメントでミス発見<br>50%は(+0.8-1.3)です。<br>結果は変わりません。(直すの忘れてた……)

さくらぃ (2010-11-03 (Wed) 16:21)

うわ、処理量の資料番号間違えてました、すみません。資料1の3ページです。

さくらぃ (2010-11-03 (Wed) 17:33)

処理量が倍になった時のコストですが、基準にしてるコストは工場の稼働率が100%の時のものです(つまり100%でも処理しきれず、残りはもう1つ工場が必要)。だからそのまま倍で良いはずかと。

さくらぃ (2010-11-03 (Wed) 17:35)

んで稼働率がたとえば半分になると、同じ工場なら4つ必要という話に (^^;<br>実際そこまでいくと再処理じゃなくて埋設という可能性も出てきますが、それは100%稼働率の再処理とそんなにコスト変わらないみたいです。

ウィルフレム (2010-11-03 (Wed) 18:18)

あー、やはりこの図でしたか。<br>「図1. 原子燃料サイクルバックエンド事業の想定スケジュール」<br>この図で3.2万トンが半分というのは間違いかと……<br>よく見ていただきたいのは横軸は「処理量」ではなく「年度」です。<br>また、この3.2万トンは六ヶ所村で、六ヶ所村の寿命までに処理する量であり<br>年間処理量では無いのにご注意下さい。<br>また、後半に埋蔵3.4万tと書かれているのは<br>おそらく六ヶ所村の施設の寿命切れによるものであり<br>六ヶ所村で処理出来ていない。は誤りかと。<br>ちなみに、六ヶ所村の年間処理量は参考資料3の資料4のp4に書かれており、800t/年だそうです。<br>燃焼度から計算してもらったら分かりますが<br>1トンあたり45000MWdの発電量です。<br>そうすると800トンを燃焼すると、<br>単純計算で発電量は8.64*10^11kwh=8460億kwh(現状原子力が4000億kwh)<br>現状六ヶ所村で足りてるはずです。<br><br>また、通常のコスト計算は六ケ所村をベースに<br>使用済燃料1トンあたりのコストを計算し<br>加えて、モデル発電所の発電量あたりの使用済燃料をかけ合わせて算出しているので<br>倍になることは無いはずです。

さくらぃ (2010-11-03 (Wed) 22:46)

ツッコミありがとうございます。順次確認・反映させて頂きます。 <br>コンクリートの件、原料のセメントは上がってるけど生コンはあまり変わってないみたいです(生コン業界が吸収してる?)<br>しかし建設費は、最近のニュースから逆算するとずいぶん上がってるようです(出力以上に)。どこでそんなに上がってるのかがちょっと謎。レアメタルの類?

さくらぃ (2010-11-06 (Sat) 17:41)

うーん…別角度から確認を試みてるのですが、「六ヶ所村だけで足りてるはず」というのが、確認できません。ATOMICAの2006年の記事「使用済燃料中間貯蔵技術」に、「わが国の使用済燃料発生量は、建設中の六ヶ所再処理施設の年間処理能力を上回っており」とあります。<br>どうでしょ?

さくらぃ (2010-11-06 (Sat) 18:00)

fepcのサイトでも、定格処理量800t/年に対して発生量が900~1300t/年と記されてます。<br>http://www.fepc.or.jp/library/publication/teiki/shikihou/shikihou02/p10.html<br>発生量、には各発電所で長年貯蔵されてきたものも含まれるんでしょうか。そこが確認できてません。

さくらぃ (2010-11-13 (Sat) 08:49)

とりあえず、分かる範囲で修正しときました。ツッコミ感謝。残りは宿題ですな-。

草野@豊橋 (2011-02-04 (Fri) 21:08)

シリコン系太陽電池(薄膜含む)の2010もしくは2009年の生産量はどのくらいですか?色々調べても数値がバラバラです・・・。

さくらぃ (2011-02-05 (Sat) 09:37)

2009はPV NEWS 2010.5月に下記の数字。これ引用しとけばええかと。<br>セル生産10.66GW、モジュール生産8.95GW、導入量7GW。<br>これらの数字がなんでこんなに離れてるのかは謎だけど、中国あたりの統計が変なんじゃないかという話。<br><br>2010年の数字は15GW前後のようなんですが、上記と同じ理由で、各調査で幅があると聞いてます。<br>私も人づてなんで、詳しくは資源総合システムあたりに聞かれた方がええかと。

草野@豊橋 (2011-02-05 (Sat) 20:31)

ありがとうございます。修論絶賛執筆中です。XAFSを用いたZnO系バッファに関して研究しています~。

草野@豊橋 (2011-02-05 (Sat) 20:32)

↑日本語が変でした。。。ZnO系バッファをXAFSを用いてキャラクタリゼーションしています~。


Written by "バカ殿"さくらぃ
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