2013-08-14 (Wed)
☆ 太陽電池モジュールのリサイクル
みずほ情報総研による調査(NEDO報告書データベースNo.20090000000073)のP.117より。
太陽光発電システムの処分に必要なエネルギーは製造に必要なエネルギーより桁違いに小さく、ライフサイクル全体の中では誤差程度でしかありません。
もしも”廃棄に必要なエネルギーが大きいから実用性が無い”等の主張があるならば、それはデマ等の誤情報だと思われます。
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加えて、リサイクルを徹底的に行うと、製造時に使ったエネルギーの何割もが節約できます。
日本でも現状で既に行われているガラスやアルミフレームのリサイクルで節約できるエネルギーだけで、廃棄過程に必要なエネルギーを補って余りあります。このため簡易なLCAでは、廃棄過程を無視する場合もあります(その方が現実よりも厳しい見積もりになる)。
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今のところ寿命を終えて回収されるモジュールはまだ少なく、廃棄されるモジュールは製造・輸送・据付等で生じた破損品等が主体です。欧州ではこのようなモジュールを回収・リサイクルする専用システム(PV CYCLE)が稼働しています。日本ではメーカーが個別に対応してきましたが、近年、専用のリサイクルシステムの構築が検討されています。
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Written by "バカ殿"さくらぃ
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